「米粉の聖地」アピール
【掲載】 | 商経アドバイス |
【掲載日】 | 2024年12月19日(木) |
「米粉の聖地」アピール
大阪府八尾市 事業者と万博でPRへ
大阪府八尾市が「八尾は、米粉の聖地」とアピールしている。市内には米粉製粉機メーカーや製粉業、米粉パンなどの2次加工業など米粉にかかわる企業や店舗、農家が多い。市はこれらの事業者の活動をPRするとともに、米粉の普及に取り組んでいく考えだ。大阪・関西万博では、府が出展する「大阪パピリオン」内に優れた大阪の中小企業などの技術力や魅力を世界に発信する展示・出展ゾーンが設けられる。ここに、八尾市の事業企画「まちこうばのエンターティンメント!〜みせるばやおモデル〜」が参加することが決定している。
パビリオンのテーマが「REBORN」で、「命」や「健康」にまつわる展示が行われることから、同市は小麦アレルギーの人でも安心して食生活が送れる米粉の魅力をプースで発信する。市内のコメ農家の特定米穀を食用に活用する点から、農業振興やSDGsとしての側面も訴える。市内には、スーパーパウダーミルやフェアリーパウダーミルなどの湿式気流粉砕機を製造する㈱西村機械製作所や、新規用途米粉の活用に草創期から取り組んできた片山製粉㈱があり、米粉パンを販売するベーカリーショップも増えた。米粉麺の製造・商品企画の㈱ニチメンTradingsもある。
米粉食品に携わる事業者が多く、ブースではこれらの活動内容のパネル展示や、米粉の栄養面や食味の特徴なども情報提供する予定だ。西村機械が事務局を務める。市では、「米粉をキーワードに、いろんな業者や消費者がつながっていく取り組みになれれば」と期待を抱いている。