ひろがる米粉の世界
【掲載】 | 日本食糧新聞社 |
【掲載日】 | 2024年6月19日(水) |
ひろがる米粉の世界 ㈱西村機械製作所
大阪ぐりぐりマルシェ オーガニック&コメコナーレ
多彩企画で交流
米粉や有機農産物マルシェを展開する「大阪ぐりぐりマルシェ(合同会社ノコノコ)」は5月26日、消費者イベント「米粉でここまで!美味しくひろがる、米粉の世界・オーガニック&コメコナーレ」を、阪急京都線洛西口駅のトートひろばで開催。1000人を超える参加者を得た。米粉とその加工品を販売する20ブースを超えるマルシェのほか、スイーツやパンを作るワークショップ、米粉を深掘りするトークが行われた。主催の中川美陽子ノコノコ代表は「多くの人が米粉に関心を示してくれてうれしい限り。積極的に知識交流してほしい」と話した。
トークでは最初にパティシエでComeconocoオーナーの中島由紀子さんが「大阪・天満でグルテンフリーカフェを運営しているが、調べて来てくれる外国人が増加している。本日、メニュー作りなど苦労を分かち合いたい」と話した。
続いて、米粉普及活動家の米粉フォーエバーが「米粉サードウエーブ~もうブームとはいわせない五つの理由~」として「(1)小麦価格の高止まり(2)インバウンド需要の復活(3)モノからコト、イミへと新たな消費行動に合致(4)国も本気を出し、情報と知識の好循環(5)原料米好適品種と製粉・加工技術の向上」と述べた。
最後に西村元樹西村機械製作所社長が、米粉製粉についてレクチャーし「でんぷん損傷が小さく微細製粉が可能な気流粉砕機スーパーパウダーミルと卓上型フェアリーパウダーミルをラインアップし、最終製品を提案しながら営業活動に全力を挙げ、米粉普及に一役買っている。フェアリーは製粉後すぐに加工するため乾燥設備が不要で、しっとりしたスイーツやパンが焼き上がり、採用事例も増えてきた」と報告した。(佐藤路登世)