米粉ニュース

新規米粉用製粉機PR 西村機械 粉体小分け用計量機も

【掲載】 商経アドバイス
【掲載日】

2023年7月3日(月)

 

原料投入作業改善「砕き太郎」も紹介

 

 粉体機器とトータルエンジニアリングの㈱西村機械製作所(西村元樹社長、本社・大阪府八尾市、℡072・991・2461)は、「FOOMA JAPAN 2023」で製粉製造の各種機器を一堂に展示・紹介した。

 新規米粉用気流式微粉砕機「スーパーパウダーミル(SPM)」は湿式製粉も可能。コメのデンプン損傷を抑えてアルファ化を防ぎ、水分調整やシャープな粒度に粉砕できる。

 超小型気流粉砕・微粉砕機「フェアリーパウダーミル(FPM)」は、空気の高速過流による気流粉砕機。超高速気流にもまれ原料同士が適度な衝突を繰り返す自己粉砕方式により、製品の粒度が非常に細かく、粒度が揃うことが特徴だ。

 空気の高速過流による圧力変動で原料を高周波振動させて自己粉砕させる。回転数・吸引空気量などの調整によって目的の粒度を得られる。デンプンの細胞を損傷しないように細胞壁を引き剥がしながら細かい粒子と分離させることができ、粉砕熱によるダメージ(デンプン損傷)を軽減するため高品質な米粉を製造できる。小型化することにより、店舗や厨房に設置して自家製粉することが可能になる。

 乾燥しない「生米粉」として米粉パン、米粉洋菓子、米粉麺など市販の米粉ではできない汎用性と高品質が得られ、各地の特産品や付加価値の高い米粉食品の加工に最適。同社ブースでは、全国でSPMを導入している米粉製粉工場、FPMを導入している米粉製粉工場をパネル展示するとともに、導入企業の米粉製品を紹介した。

 粉体小分け計量用の「自動計量機エヌパックスケール」は、大小2本のスクリューフィーダーにより、小分け計量包装の能力アップと精密調整が可能。1袋当たり約15秒の能力で計量精度はゼロ~+0.5%。ピッタリ計量できるため手作業調整は不要。分解清掃が簡単。キャスター付きで移動も可能だ。

 自動計量中に、ヒートシーラーやキャップ締めなどの別工程を並行して行えるため、これまでのラフ計量・微調整・シーラーと3人での手計量工程が、1人でのオペレーションを可能にする。秤量は0~1200グラム程度の小袋やボトル。1分間当たり能力は約3計量。材質はステンレスSUS304。各種設定はタッチパネル、運転操作はフットスイッチまたは押しボタン。

 粉体小分け充填・計量用の「自動充填機エヌパックフィラーNWS40-6型」は、ホッパー傾斜部に設けたスクリューフィーダーによって粉体を供給する。自然落下の力を利用するため、充填粉体を圧縮せずソフトに粉体フィードが可能。米粉・小麦粉・そば粉・乾燥おからなど、ハンドリング性が良い粉体充填に適している。

 運転はモーターの回転回数を容積制御する「容積モード運転」と、ロードセルの実重量で制御する「計量モード運転」を搭載し、粉体に適した運転選択が可能。機体は分解清掃も簡単。用途は0~500グラム程度の小袋やボトル。材質はステンレスSUS304。最小表示は1グラム。各種設定はタッチパネル。運転操作はフットスイッチまたはタッチパネル。

 

 また今回の出店では、原料投入作業の改善に向けて、同社が取り扱う平野整機工業㈱製品の「砕き太郎 KT-120RW」を展示・紹介した。大阪ものづくり優良企業&知的財産部門賞のダブル受賞製品。原料が固結した紙袋を特殊凹凸形状のロールに挟み込むことで袋を破らずに破砕し、簡単に粉体が取り出せる。同機はリターン式タイプだが連続投入式タイプもある。

 異物除去では、高精度の「比重選別機」を紹介。風力・振動・傾斜の3要素をバランス良く組み合わせることで、高精度の選別が可能。食品業界等で多数の導入実績がある。ファンの風で軽い原料を浮かして比重差で選別する。予備網枠があると多品種の選別も可能で、排出ハッチがあり機外に残留物の排出も容易。キャスター付きで移動も可能。

 同社は最終日(6月9日)に、「お米の付加価値を高める製粉技術と米粉の魅力」をテーマに出展社プレゼンテーションセミナーを行った。

 

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