米粉ニュース

米粉独自の特性注目 全国に小型製粉機導入進む

【掲載】 商経アドバイス
【掲載日】

2022年7月19日(月)

◎FOOMAで西村機械製作所がPR

 「FOOMA・JAPAN2022(国際食品工業展)」では、気流式の米粉製粉機を製造・販売する(株)西村機械製作所(大阪府八尾市)が出展した。

 輸入小麦の価格高騰を受け、その代用品としての活用に期待が高まる米粉だが、最近ではグルテシフリーやそのおいしさ、健康・美容効果などが連日のようにメディアで取り上げられるなど、むしろ米粉が独自に持つ特性に注目が集まっている。「これから米粉を活用した商品作りや施設の構築を検討している熱心な来場者が例年以上に多くみられた」(担当者)という。

 プース内には大型・小型米粉粉砕機の実機だけでなく、同社の米粉製造機を導入した全国の米粉製粉工房・工場マップ、米粉商品や米粉を活用した食器なども含めて多彩に展示。中でも注目されたのが、全国で導入事例が増えている小型気流粉砕機「フェアリーパウダーミル」だった。

 今回の展示会では、粉砕の仕組みがより分かりやすいように特別仕様の「スケルトンタイプ」を用意。摩擦熱を極力抑えるために、同社が提案する原料に30%までの水分を含ませてから原料米同士をぶつける温式の気流粉砕を行えば、デンプン損傷率はわずか3%ほどの米粉に仕上がるという。「ふっくらとしたケーキやパンに向いている。 道の駅やJA直売所、 高速のパーキングエリアなどで、地場産米を使ったこだわりのストーリー性の高い米粉パウムクーへンが地産地消の米粉ビジネスモデルとして浸透している」(同社)と説明ていた。

 また米粉製粉工場用の気流粉碎機「スーパーパウダーミル」は、あえて実機の中を開いた状態で展示。高品質な米粉が簡単かつ大量に作れるだけでなく、中の細かい所まで徹底的に清掃できるサニタリー性の高さなどもPRしていた。

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