「第1回こめこ祭り開催」
【掲載】 | 日本食糧新聞社 |
【掲載日】 |
2021年12月20日(月) |
◎西村機械製作所、「第1回こめこ祭り」開催 米粉注目度も上昇
【関西】西村機械製作所は10日、同社本社(大阪府八尾市)で、第1回こめこ祭りを開催。米粉の性質や活用事例を紹介し、湿式製粉対応の気流粉砕機「スーパーパウダーミル(工場用)」や小型の「フェアリーパウダーミル(店舗加工用)」の見学会も実施した。
西村元樹社長は「営業マンの発案で開催することになった、こめこ祭りは初めての試みだが、全社挙げて取り組んだ。昨今、情勢がかわり米粉への注目度も上がっている。小麦粉の値段は上がり、逆にコメの値段は下がっている。数年前からグルテンフリーという言葉も聞かれ、米粉の普及にも追い風になっている。実際に製粉状況を見てもらい、言葉だけでは分からない部分を実感してほしい」とあいさつ。座学ではでんぷん損傷の影響について学び、でんぷん損傷の多い米粉は吸水量が多く、膨らみが悪くなったり、硬さや食感に悪い影響がある。また水分量が多いと日持ちがしなくなる。
硬いコメに衝撃を与えて粉砕することででんぷん損傷などダメージが大きくなることから水を吸わせて軟らかくしてから粉砕する湿式粉砕法が適する、と紹介。同製法に対応する「スーパーパウダーミル(工場用)」や「フェアリーパウダーミル(店舗加工用)」について説明し、実際に製粉の様子も見学した。
閉会に際し西村卓朗名誉会長は「熊本や島根、愛知からも参加いただきありがたい。20年前ほどまえ、コメの消費が拡大しないことで米粉でいこうとこの事業に携わっていた。コメの消費はまだまだ伸び悩み、上新粉も落ち着いているが、新規米粉は伸びている。徐々にではあるが米粉市場は伸びており、未来も明るい」とした。(服部泰平)