米粉ニュース

「店舗・厨房で自家製粉」

【掲載紙】 商経アドバイス
【掲載日】

2021年6月24日(木)

店舗・厨房で自家製粉
 西村機械 超小型気流粉砕機を提案

 粉粒体機器とトータルエンジニアリングの㈱西村機械製作所(西村元樹社長、本社・大阪府八尾市、☎072・991・2461)は、先ごろ愛知スカイエキスポ(愛知県国際展示場)で開催された「FOOMA JAPAN 2021 国際食品工業展」に各種製品を出展し、来場者の関心を集めていた。
 ▽小型粉砕▽小分け計量▽粉体ミキサー▽異物除去▽仕込みふるい―といった各ジャンルの機器を出展。小型粉砕では超小型気流粉砕製粉機「フェアリーパウダーミル」を提案した。超高速気流にもまれてコメ同士が適度な衝突を繰り返す自動粉砕方式で、デンプンの細胞を損なわないように細胞壁を引き剥がしながら細かい粒子と分類させる。
 超高速気流によって粉砕熱によるダメージ(デンプン損傷)を軽減し、高品質な米粉に仕上がる。乾式、湿式、玄米、色素米に対応可能で、1時間当たり最大生産能力は10キロ。超小型化することにより、店舗や厨房に設置して自家製粉が可能。市販の米粉ではできない高品質な米粉が得られ、グルテンフリーにも対応する。利用できる食品(代表例)は、▽米粉パン▽米粉洋菓子・ケーキ▽米粉麺▽調理加工用―など。
 出展ブースには導入先ユーザーマップが掲示され、それらユーザーが製造販売するさまざまな米粉・米粉加工商品が展示されていた。
 小分け計量は、あらゆる性質の粉体の高精度・安定・微粉末対応の充填計量機「エヌパックスケール」を提案した。ロードセルを用いた高精度計量機能と同社独自の特殊スクリューフィーダー採用による供給装置。マイクロコンピュータで制御し、より高精度な微粉末の計量を実現したシステムだ。
 2軸1体スクリュータイプと、数グラム単位(最小表示0.01グラム)をピッタリ計量できる小口径1軸スクリュータイプがある。▽米粉▽小麦粉▽すりごま▽抹茶―などの微粉末に適している。

粒体に最適な振動式計量機
 粉体計量に最適な「振動式計量機」は、トラフによる定量切り出しで精度がアップ。大小振動フィーダーで設定値前の定量(最適値)まで短時間で充填し、定量に達したあと小振動フィーダーのみが残量を高精度に充填する。▽豆菓子▽あられ▽コーヒー▽スパイス▽紅茶等葉類▽農産物▽海産物―のほか、飼料・肥料などの粉体、顆粒、固形物にも対応する。

縦型粉体ミキサー紹介
 粉体ミキサーは「縦型サニタリーミキサー」を提案。その特徴については、①大型点検口により機械内の清掃・点検が容易②従来のリボンミキサーのように軸封部原料の接触がないため、異物混入の恐れがない③横型に比べて機械容積に対する仕込容量がアップ④可変速モーターにより最適な回転数で混合⑤計量機と組み合わせた自動計量混合も可能―が挙げられる。主な食品用途は、▽米粉▽小麦粉▽そば粉▽調味料▽香辛料―などがある。

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