「フェアリーパウダーミル導入を加速」
【掲載紙】 | 食品産業新聞 |
【掲載日】 |
2020年1月30日(木) |
「フェアリーパウダーミル」導入を加速
地域の製粉所としても提案
西村機械製作所
粉体機器を幅広く取り扱う西村機械製作所(大阪府八尾市、西村元樹社長)では、米粉向けの小型粉砕機「フェアリーパウダーミル」(FPM-150S)=写真=の販売に本腰を入れる。初年度(2018年度)販売実績が5台、次年度の今期は既に6台を販売した。うち、およそ半分が不二商会(兵庫県神戸市、藤波哲也代表)とタッグを組んだ「バームクーヘン」の提案によるものだ。
両社の出会いは6年ほど前。西村社長が不二商会を訪問した。不二商会はバウムクーヘンオーブンや関連機器の製造・販売を行う。それだけでなく、店舗オリジナルの商品開発や、店舗運営まで含めたトータルプロデュースを行っている。
「差別化した商品を生み出していると思った」(西村社長)。
西村社長は「フェアリーパウダーミル」による自家製粉米粉を原料に使うという「差別化」を提案。「原料の差別化、商品の差別化により、入り口から出口まで差別化ができる」。
そのアプローチが身を結んだ。連携して販売を行うには2~3年かかったが、今ではフェアリーパウダーミルとセットで、不二商会のバームクーヘン関連機器を導入するユーザーが多い。
また、西村社長はフェアリーパウダーミルの導入先に、「地域の製粉所」になれることを提案する。条件にもよるが、フェアリーパウダーミルを8時間(掃除時間など含む)稼働させれば、米粉は50㎏以上生産可能だ。「1店舗で1日に焼くバームクーヘンには十分すぎる量」とし、「現在、米粉が欲しくても、県外の製粉メーカーに委託し、運賃をかけて手に入れているケースは多い。量にもよるが、フェアリーパウダーミルの稼働率を上げれば、運賃がかからずに米粉が手に入るケースも広がるはず」と見る。