「関西米粉の集大成」
【掲載紙】 | 日本食糧新聞 |
【掲載日】 |
2019年12月27日(金) |
関西米粉の集大成
商品・社会的価値広がる
おいしくて体に優しいクリスマスを提案する「ぐりぐりクリスマス・グルテンフリーマーケット」が21~22日、大阪市北区の「イーマ」1階エントランスで開催された。主催は、関西各地の食の作り手が集い、緑・農・食・人をつなげる「大阪ぐりぐりマルシェ」。会場には、米粉を使った多様なパンやスイーツ、食品が並び、グルテンフリーに関するトークやワークショップなどイベントも行われた。小麦アレルギーの人はもとより、米粉に興味を持つ多くの買い物客でにぎわった。
会場には20店舗が並び、自慢の米粉パンやスイーツを販売。出店者は、農業生産から販売、加工まで手掛けるコメ農家や、地域に根差したカフェの店主らで、主原料のコメはもとより、柑橘や野菜など地元農産物を活用した商品が目立った。
このうち、多様なグルテンフリー米粉パンやスイーツを販売した和歌山県橋本市「結(むすぶ)」の平野貴代さんは「長年グルテンフリー米粉パンを作ってきたが、食べる人と直接対話しようと昨年7月、開店した。今回のイベントに参加し、多くのお客さまとの出会いとともに、米粉を介した横のつながりができてうれしい限り」と話した。
22日のトークショーでは、アルファ化米粉を製造するソーシャルファームもぎたて中原力哉代表が「このイベントは、関西米粉の集大成。当社のアルファ化米粉も、商品だけでなく社会的価値へと広がってきた」とした。
一方、米粉食文化の海外普及に取り組む西村機械製作所西村元樹社長は「コメ食文化が定着するアジア諸国も日本同様若者はパンやケーキの方が好き。それだけに、地元のコメで作れると話すと、皆興味を示してくれる」と話した。