「FOODEX JAPAN 2018に国内外から3,466社、4,011 小間が出展」
【掲載紙】 | 米麦日報 |
【掲載日】 | 2018年3月12日(月) |
◎FOODEX JAPAN 2018に国内外から3,466社、4,011 小間が出展
西村機械、ケット科学、アイリス、静岡製機
(一社)日本能率協会らは3月6日~9日、千葉・幕張メッセで「第43回国際食品・飲料展(FOODEX JAPAN2018)」を開催した。出展社数は、3,466社(国内1,313社、海外2,153社)、4,011小間(国内1,458社、海外2,553社)。以下、米穀関連のブースを紹介する。
〈(株)西村機械製作所〉 「米粉パビリオン」内にブースを構え、超小型気流微粉砕機「フェアリーパウダーミル」(FPM-150S型、写真中央)などを展示した。「フェアリーパウダーミル」は超高速気流を発生させ、米同士が適度な衝突を繰り返す自己粉砕方式。澱粉の細胞を損なわないように細胞壁を引き剥がしながら細かい粒子と分離させる。また、粉砕熱による影響を軽減し高品質な米粉が製造できる。平均粒径50μ~100μの米粉が製造可能。生産能力は湿式が1時間当たり最大10Kg、乾式が5kg。利用できる食品は米粉パン、米粉洋菓子・ケーキ、米粉麺、調理加工用など。
ブースでは、既に同機を導入している京都・中京区の米菓店「IKARIYA BEIKA」の製造風景を映写。米粉を使ったグルテンフリーのバウムクーヘンを製造するこの店舗では、昨年8月頃から「フェアリーパウダーミル」を導入。(株)不二商会のオーブンを使い、製造風景は店舗外部にも見えるよう、ディスプレイしている。店舗で販売しているバウムクーヘンは1個1,200円のものが中心だが、販売は好調だそうだ。
西村機械製作所の担当者は「流通している米粉では作れる製品も限られてくる。店舗からは京都産の米も使いながら、自分たちでこだわった製品を作りたいという要望があり、省スペースで幅広い用途に合うこの機種を勧めた」と話す。こうしたこだわりを持つ店舗のほか、製麺関係や道の駅からもオファーが増えている。「我々はメーカーであるため、お客様のチャレンジを支援していくのが仕事だ。個人店舗にとっては多少高いかもしれないが、導入店舗からは『使ってみると、製粉にも鮮度が必要だと初めて知った』という声を戴いている。米粉の出口拡大のためにも、こうした消費者に近い店舗などのニーズに応えられるよう、邁進していきたい」。