米粉ニュース

「次世代型気流粉砕機」

【掲載紙】 米麦日報
【掲載日】 2016年3月14日(月)

〈西村機械製作所〉
 気流粉砕機「スーパーパウダーミル」(SPM-R200型、右上写真)、小袋計量装置「エヌパックスケール」(NWC-80型)などの実機展示に加え、「次世代型気流粉砕機の開発事業」などを紹介した。
 同社は平成26年度の補正予算で経済産業省の「ものづくり開発補助金」に採択され、大阪府立大学大学院との産学連携で「新しい米粉を追求する次世代型気流粉砕機の開発事業」に取り組んでいる。同事業は、スーパーパウダーミルをベースに、低コストで高機能な製粉機の開発を目指すもの。「従来機の構造が本当に最良か掘り下げて検証、コンピュータ上で粒子の運動や衝突エネルギーのシミュレーションを行い、ローターやファンなど内部構造を最適化、パーツの簡略化によるコストダウンや、『新しい粉』の開発を狙う。低コスト化を実現できれば、農業者や道の駅などへの導入も進む。遠大な計画だが、来年の展示会では何らかの形で新商品の提示をしたい」。
 最近は、顧客の中にも経済産業省の「ものづくり開発補助金」を利用して「スーパーパウダーミル」などの機器を導入する例が増えている。「補助金額の上限は1,000万円。補助率が3分の2と高く、新規導入の助けとなっている」。昨年5月、タイ・ノンタブリー県に設立した現地法人では、「“販売の芽”を播いている段階ではあるが、既に機械の導入事例も出ている。タイから始め、将来的にはアジア圏での展開を広げたい」。

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