「機能性米粉・玄米の製粉技術特許取得」
【掲載紙】 | 日本食糧新聞 |
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【発行日】 | 2013年09月13日(金) |
【記事の内容】
≪米粉関連メーカー動向≫
機能性米粉・玄米の製粉技術特許取得
湿式気流粉砕製法「スーパーパウダーミル」に強みを見せる米粉製粉機メーカー西村機械製作所は、元来大型施設への納入が多かった。だが農業6次産業化の流れの中で、最近は農家グループや大型農家の製粉機導入機運が高まっている。これを踏まえ、同シリーズに生産能力毎時30kgタイプ「SPM-R200」をラインアップ。安価・省スペースながらも湿式気流粉砕のメリットを継承し、低コストでもおいしい米粉パン・スイーツ・麺が製造できるようになった。
さらに、機能性米粉の製粉技術確立に取り組む中で、玄米製粉を可能とし「米粉製造方法と米粉製粉システム」名称で特許を取得した。
ポイントは、玄米を洗米し汚れを落とし、次工程で吸水すること。これで白米との同一ラインの製粉が可能となった。特に固い糠層で覆われている玄米でも吸水させるため、独自の含浸処理を採用。白米粉と遜色ない製粉が可能となった。
この技術はすでに3社で採用され、目下高付加価値米粉食品開発に着手している。より機能性が高い発芽玄米粉や多様な加工食品に混ぜ機能性を向上させる活用法など、自由な発想で用途開発に努める考えだ。