米粉ニュース

米粉パン調理実習会を開く ー西村機械製作所が主催

【掲載紙】 農産物検査とくほん
【発行日】 2011年6月

 

【記事の内容】

「米粉パン無料調理実習会」とセミナー「米粉食品の展望」を開催
=湿式玄米粉製造の西村機械製作所が企画=

 米粉製粉をはじめ粉粒体機器の製造販売等トータルエンジニアリングを展開する西村機械製作所は6月9日、日本穀物検定協会等の協力を得て、「こっけんクッキング」において「米粉パン無料調理実習会」を開催した。
同調理実習開は、次項で紹介する「FOOMA JAPAN2011」(国際食品工業展)の同社出展ブースと連動した特別企画で、同展示会では、「安心・安全な米粉食品の展望-米粉製粉とは?新たな玄米粉とは?」をテーマとした出展社セミナーも併せて開催された。

<米粉パン無料調理実習会>
調理実習会にはセミナー参加者のほか、事前申し込み制で抽選により選ばれた30名が一般参加した。参加者は調理品目により幾つかのグループに分かれ、日本穀物選定協会参与でNPO法人国内産米粉促進ネットワーク副理事長を務める萩田敏氏ら米粉専門家が講師となり、各調理台を回りながら指導するなか、米粉を使った調理に挑んだ。
材料には、新潟県魚沼産コシヒカリ玄米を、西村機械製作所のスーパーパウダーミル(湿式製粉法)で製粉した米粉、(玄米20%、グルテン20%配合)を使用し、米粉パン(山形食パン、クロワッサンほか)、ピザ、ラザニアなど家庭で簡単に調理できる米粉料理レシピを実習した。参加者からは、「数年前に食べた米粉食品よりも断然おいしい。米粉はパン以外でも色々な使い方ができることがわかった」、「パンも種類が豊富でモチモチしていて食感がいい」、「最新の米粉に関する情報や製粉法式を知ることができた。ビジネスに役立つ情報が多く参加して良かった」などの声が聞かれた。

<セミナー「米粉食品の展望」>
前出の萩田敏氏が、「地方の活性化が大きな課題となっている今日、米粉は地方の内需型産業の一つとして地域活性化に繋がる可能性を持っている。22年産の米粉用米の生産量は2万6902トンとなり、近年飛躍的に伸長した。米粉は製法上コストがかかり、最終商品に合わせた米粉の生産・加工が必要だ。業務用ではそれぞれの目的に合わせ粉砕法を変えていく必要がある」、「新規需要米生産に対する国の支援は必要だが、現状の助成がいつまでも続くわけではない。米粉の製粉技術も年々進化し、昨年は湿式米粉製粉技術が確立されたことで米粉の品質が向上した。今後は小麦の代替品としての発想や枠を飛び出して、新しい食材として消費者に受け入れられるよう訴求力を高めていくことが必要だ。米粉をパンだけでなく、ピザやラザニアのように美味しい料理に仕上げ、ますます活用してほしい」と述べた。
続いて、大西忍・西村機械製作所営業部次長は、「湿式玄米粉は他の米粉や小麦粉と比較して精米コストの軽減、歩留アップや加工・応用性向上、糠の栄養素を維持できる。また玄米食の食習慣への改善にも繋がる」とPRし、同社の製粉技術ならびに玄米粉の可能性について講演した。

  1. HOME
  2. 米粉ニュース
  3. 米粉記事
  4. 米粉パン調理実習会を開く ー西村機械製作所が主催