米粉ニュース

米粉パビリオンを出展 「米粉麺、パスタなど試食PR」

【掲載紙】 米穀新聞
【発行日】 2011年6月23(木)


【記事の内容】

「NOODLE  WORLD KANSAI 2011」が6月14日~16日の三日間、インテックス大阪で開かれた。展示会では「第四回関西うどん・そば産業展」「第一回関西パスタ産業展」が同時開催、全国からうどん、そば、ラーメン、パスタなどが一堂に勢揃いした。第一回パスタ産業展では財団法人日本穀物検定協会、NPO法人国内産米粉促進ネットワークが主催し、米粉でがんばろう!をテーマに「米粉パビリオンブース」を設置、米粉食品を多数出展した。主な出展は次の通り。

高アミロース米「越のかおり」の米粉麺試食
NPO法人国内産米粉促進ネットワークは平成20年9月に設立、21年5月にNPO法人としてスタートした。展示会では「発芽玄米パスタ・カニクリーム」(2食入り、82グラム)、「発芽玄米パスタ・明太子クリーム」(2食入り、72グラム)などを出品した他、高アミロース米「越のかおり」の米粉100%使用した米麺「越のかおり」(商品名)の試食を行った。越のかおりは、農研機構北陸研究センターが「キヌヒカリ」にインド原産の在来種「Surijamukhi」の高アミロース含有量はコシヒカリより15ポイント程度高く、麺に加工した場合、麺離れが良いのが特徴。新潟県の新たな地域特産品として、米の消費拡大につながるとして期待がかかっている。萩田敏副理事長は「東京で米粉の展示会を実施したが、関西の出展企業が少なかったため、今回の展示会は意義がある。米粉を新たな原料としてラーメン業界にもPRしていきたい。」と語っていた。

米粉パスタ、玄米粉入りなど出品
近畿米粉食品普及推進協議会(京都市南区)=グリコ栄養食品㈱の国産米100%使用した「米粉パスタ」の他、片山製粉㈱の米粉「パン用・玄米粉入り20A」「パンミックス20A」などを出品した。玄米粉入りは国産米うるち米を100%し、気流粉砕した玄米粉に小麦グルテン15%を加えた。展示会の反響について協議会では「米粉パスタを業者向けにPRした。米粉パスタはもっちりとしていて美味しいと評価が高かった。またラーメン店向けにもPRしたが、つけ麺の米粉麺に興味を持った来場者がいた。消費者に米粉食品が広がりを見せているが、作る側の意識も高まっているのではないか」と語っていた。

気流粉砕機スーパ-パウダーミル
㈱西村機械製作所(大阪府八尾市)=兵庫県のコウノトリ育農法で生産されたコシヒカリを気流粉砕した米粉麺「鸛の巣」などを試食・展示した他、新規米粉用気流式微粉砕機「スーパーパウダーミル」を展示した。同機種は湿式粉砕機が可能で、原料同士がぶつけ合って粉砕される自己粉砕方式で、粉砕時の衝撃がやや小さく、短時間で粉砕されるためデンプン損傷が受けにくい。また空気の発生量が多く、粉砕媒体としての役割を果たすため温度上昇が少なく、アルファー化の心配が少ないのが特徴で、製粉業界で注目されている。

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