【掲載紙】 | 日本食糧新聞 |
【掲載日】 | 2016年4月13日(水) |
≪大阪府大と産学連携で次世代米粉粉砕機開発≫
気流粉砕「スーパーパウダーミル」を基幹とした米粉製粉機械に代表される穀物加工機器メーカー・西村機械製作所は、大阪府立大学大学院と産学連携で、同機の次世代版を開発中だ。このほどコンセプトモデルが完成した。今回、経済産業省「ものづくり補助金」制度を活用した。粒子コントロールや衝撃圧力、粉砕能力の調整が自在で、多様化する米粉ニーズに対応した、高機能かつ低コストな次世代粉砕機を完成させることで、米粉食品の可能性を広げ、需要の視野を拡大への貢献を狙っている。
コンセプトモデルを3月8~11日に幕張メッセで開催された「フーデックスジャパン16」で紹介したところ、来場者の関心を集めた。その業態は米菓や和菓子などコメの加工業界はもとより、製菓・製パン、農業団体、さらには加工食品の商品開発・研究機関から「研究用に導入を検討したい」との声が多く寄せられたという。
西村元樹社長は「日本の米粉や米粉食品は進化途上で、発展可能性を秘めている。米粉の粉砕理論や分析など解明されていないことが多いためだが、大学や研究機関、食品企業との連携はもとより、米粉食品に興味のある人、おいしいと思う人、コメを生産する人とともに新たな米粉・米粉食品を創造したい」と意欲を示す。